Webサイトの運営者にとって、離脱率は無視できない重要な指標です。離脱率が高いと、せっかく訪問したユーザーを手放していることになり、コンバージョン率の低下や売上への悪影響が懸念されます。
そのため、離脱率の改善に向けた取り組みは必須と言えるでしょう。
離脱率の基本知識やWebサイト改善策を紹介していきます。
離脱率とは
まずは、離脱率の定義と計算方法について確認しましょう。
離脱率の定義
離脱率とは、ユーザーがWebサイトを訪れ、特定のページを最後に閲覧して離脱した割合のことです。つまり、そのページを含む一連のサイト訪問のうち、そのページで離脱した割合を指します。
例えば、ある人がWebサイトのAページを経由してBページに移動し、Bページを閲覧した後、サイトを離脱した場合、BページにおけるBページの離脱率が上がることになります。
離脱率の計算方法
離脱率は、次の計算式で算出されます。
離脱率 = 離脱数 ÷ ページビュー数 × 100
ここで、離脱数とは、そのページを最後に閲覧してサイトから離脱した回数を指します。一方、ページビュー数は、そのページが表示された総回数を意味します。
ページ | 離脱数 | ページビュー数 | 離脱率 |
---|---|---|---|
A | 1,000 | 5,000 | 20% |
B | 2,000 | 4,000 | 50% |
上記の表では、Bページの離脱率が50%と高くなっています。離脱率が高ければ高いほど、そのページで多くのユーザーがサイトを離脱していることがわかります。
離脱率とよく混同されやすいのが直帰率です。
どちらもWebサイトのパフォーマンスをより正確に分析するため、訪問したユーザーに関する指標ですが、次のような違いがあります。
離脱率と直帰率の違いを一言で表すと、離脱率はページ単位、直帰率はセッション単位の指標です。
そもそも、離脱と直帰は次の内容を指します。
-
離脱
閲覧したページ数に関わらず、最後に閲覧したページが最後の訪問になることです。
-
直帰
- ユーザーがWebサイトを訪問し、1ページだけを閲覧して他のページへは遷移せずにページを離れることです。
離脱率と直帰率とは、これらを計測する際に使う指標なのです。
定義や計算式はそれぞれ下記の内容です。
-
離脱率
-
特定のページがサイト内で最後に閲覧され、そこでセッションが終了する割合。
ユーザーがサイトに滞在せずに離脱した割合を示す指標です。
【計算式】離脱率(%) = ページの離脱数 ÷ ページのPV数 × 100
-
直帰率
- サイト訪問者が最初のページだけを見てそのまま離脱する割合。
そのページがユーザーのサイト内最終地点となったかを示す指標です。
【計算式】直帰率(%) = ページの直帰数 ÷ ページが最初の全セッション数 × 100
離脱率の改善策
離脱率を改善するための具体的な施策について見ていきましょう。
アナリティクスツールを活用する
離脱率の改善はサイトの現状把握からGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使えば、離脱率が高いページを特定できます。
さらに、滞在時間やスクロール率、クリック数といったページ滞在中の行動データも参照することで、具体的な問題点を見つけやすくなります。そのうえで、優先順位を決めて改善に取り組みましょう。
Googleアナリティクス(GA4)での確認方法
- サイト全体の離脱率
- 「行動」→「概要」から「サマリー」ページを開く
- ページビュー数を離脱率に変更
- 期間を設定して確認
- 各ページの離脱率
- 「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」を選択
- 期間を設定
- 各ページの離脱率を確認
Web接客ツールの活用
チャットやポップアップ機能などのWeb接客ツールを導入すると、離脱防止に役立ちます。
- 質問対応やサポートで、ユーザーの不安を解消できる
- ポップアップで適切なコンテンツを提案し、別ページへの誘導ができる
これらの機能を活用することで、離脱の瞬間を逃さずにユーザーを引き止めることができ、離脱率の改善が期待できます。
一度サイトに訪問したユーザーは、比較的商材に興味関心がある層です。せっかく訪問した顕在ユーザーの離脱を防ぐ方法はWeb上だけではありません。チャットボットツールを利用すれば、サイト訪問ユーザーの離脱を防ぎ、コミュニケーションを通じてCVまでのニーズを醸成することができます。
Web接客ツールの活用
そこで、当サイトでおすすめするのがPenglueです。離脱しそうになったユーザーにポップアップバナーを表示し、LINE友達追加後に購買意欲を高めるコミュニケーションを実施します。通常、このチャットボットを運用するためには、時間やリソースをかけてシナリオの作成や運用体制を整える必要があります。しかしクリエイティブから運用まで、トータルでサポート体制があるため、リスクを抑えて新規顧客の販促活動を実施できます。
Penglueは、複雑な設定やリソースを割くことなく、誰でも簡単にチャットボットを活用できるサービスとして、多くの企業に採用されています。
A/Bテストの実施
ページのデザインやコンテンツ、導線などを変更して改善する際は、A/Bテストが有効です。A/Bテストとは、2つのバージョンのページを用意し、どちらがユーザーに受け入れられるかを検証する手法です。
このテスト結果を参考にしながら、より効果的な改善を行えば、確実な離脱率の低下が見込めるはずです。
離脱を防いで購買に繋げよう
離脱率を改善することは、ユーザー満足度の向上やコンバージョン率の上昇に直結します。高い離脱率は何かしらの問題の兆候なので、現状把握と適切な対策が求められます。紹介した内容を参考に、あなたのWebサイトの離脱率改善に取り組んでみてください。