LINE認証アカウントを取得しようとしたときに、「審査に通るのか心配」「申請の手順が複雑そう」と悩む方も多いのではないでしょうか?。特に、店舗オーナーや中小企業の経営者、個人事業主にとって、顧客との信頼関係を築くためにLINE認証アカウントは有用ですが、最初の申請でつまずいてしまうことも珍しくありません。
この記事では、スムーズに審査をクリアするためのポイントや、認証アカウントで利用できる追加機能を紹介します。記事を読めば、認証アカウントの申請方法や注意点を理解し、審査に通るための確実なステップを踏むことができるでしょう。
LINE公式アカウントとは?
LINEのユーザー数は9,700万人(※2024年3月末時点)に達しており、総務省の調査によると、SNS利用者の90%以上がLINEを使用しているというデータがあります。
令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
このLINEのプラットホームで、自社の商品やサービスを宣伝し販促につなげていくツールが、LINE公式アカウントです。
LINE公式アカウントでは、友達登録をしてくれたユーザーに向けて、メッセージ配信やタイムラインへの投稿、1対1のコミュニケーションを取ることができます。また、販促をサポートするクーポンやショップカードの発行、さらにはリサーチ機能を活用して顧客の要望やニーズを把握することもできるのです。
LINEは、他のチャネルに比べて開封率が高いため、宣伝や販促に大きな効果が期待できます。
LINE公式アカウントには、認証アカウントと未認証アカウントの2種類があります。どちらも無料で利用でき、料金体系も同じです。ただし、利用できる機能には違いがあります。
LINE認証アカウントで追加される5つの機能
認証アカウントで追加される機能は以下になります。
・認証アカウントのバッジがつく
・LINEアプリ内で検索対象となる
・友達追加広告が可能になる
・販促用のポスターデータが使える
・LINE公式アカウントの料金の後払いができる
認証アカウントのバッジがつく
LINE認証アカウントの特徴の一つが、アカウント名の横に表示されるバッジです。このバッジの色で、認証アカウントと未認証アカウントを見分けることができます。認証アカウントには青色のバッジが表示され、未認証アカウントには灰色のバッジがつきます。
画像引用:LINEキャンパス
青色のバッジは、LINEの厳しい審査基準をクリアした証明であり、トーク画面やプロフィール画面でもアカウント名とともに表示されます。これにより、ユーザーはそのアカウントが信頼できる公式なアカウントであると一目で判断でき、安心感を持てます。
LINEアプリ内で検索対象となる
LINE公式アカウントを友達に追加する場合、QRコードを読み取ったり、IDで検索したり、URLからアクセスする必要があります。しかし、認証アカウントであれば、LINEアプリ内でアカウント名や関連するキーワードを検索した際に、検索結果に表示されるようになるのです。
たとえば、アカウント名に「焼肉」が含まれている場合、「焼肉」と検索すると、その結果一覧にアカウントが表示されるようになります。
画像引用:LINEキャンパス
また、地域や「飲食店」「ホテル」「ファッション」など、カテゴリ別の検索結果にも表示されるため、特定のキーワードやカテゴリで検索しているユーザーに対して、より多くの閲覧機会が生まれます。その結果、関心の高いユーザーにアカウントを見つけてもらい、友だち追加してもらいやすくなるのが認証アカウントの大きなメリットです。
友達追加広告が可能になる
友だち追加広告とは、LINEアプリ内のトークリストやLINE NEWS、VOOMなどで、友だち追加を案内する広告が出稿できるサービスです。認証アカウントであれば、この広告機能を活用できます。
画像引用:LINEキャンパス
LINE NEWSやVOOMは、多くのユーザーが利用しているので、友達追加広告を使えば広範なユーザーにリーチでき、効率的に友だちの増加につながります。
販促用のポスターデータが使える
LINE公式アカウントには、友だち追加を促すための販促用ポスターが用意されています。未認証アカウントの場合、利用できるポスターは1種類のみですが、認証アカウントになると3種類のポスターデザインが利用可能です。
画像引用:LINEキャンパス
これらのポスターは、使いたいものを選択し、キャッチコピーを入力するだけで、すぐに販促活動に使うことができます。
LINE公式アカウントの料金の後払いができる
通常、LINE公式アカウントの有料プランの支払い方法は、クレジットカードやLINE Payのみですが、認証アカウントの場合は、「Paid」を利用して後払いができ、請求書決済も選択可能です。
LINE認証アカウントの申請の注意点
LINE公式アカウントのガイドラインに反するサービスの場合、勝手に削除される可能性があります。折角集めたお客様リストが消えてしまう可能性があるので注意が必要です。
削除されやすいジャンルとは?
一般的な事業であれば、特に問題はありません。しかし、以下のジャンルを扱っている場合、削除される可能性があるので要注意です。
- ネット関連ビジネス系
ネット関連ビジネス系とは、情報商材のこと。たとえば、儲かる、稼げると謳って集客し動画の販売やセミナーに誘導するなどです。
- 出会い系
出会い系とは、出会いの機会・場所を提供すること。たとえば、出会い喫茶、出会いバー、テレクラ、ライブチャット、インターネット異性紹介事業などです。
- アダルト系
アダルト系とは、性風俗店やショップなどです。
申請するときの対策
申請するときに、どのような対策をすべきなのか?その方法は主に2つです。
・提出するホームページを整える
・サブアカウントで申請する
提出するホームページを整える
申請する事業内容がガイドラインに抵触するかもと思ったら、申請するホームページやLPの内容を確認してください。審査では、それらを見て判断されるので、下手にあおった内容ではなく、堅実な内容に書き換えましょう。
たとえば、ネット関連ビジネスの場合、「この方法で誰でもすぐに儲かる」「簡単に副収入を得られる」といった内容はLINEのガイドラインに違反する可能性があります。代わりに「ビジネスの基本を学べる」「効果的なマーケティング手法を身につける」といった内容に変更するのが良いでしょう。
サブアカウントで申請する
メインアカウントで申請すると、万が一削除されたときは、大変なことになるのでサブアカウントで申請するようにしてください。LINE公式アカウントは、複数アカウントを作ることができます。
LINE認証アカウントの申請方法
認証アカウントの開設方法は2つあります。
①最初から認証アカウントを開設する
②未認証アカウントを開設し、認証をリクエストする
おすすめは、②の「未認証アカウントを開設し、認証をリクエストする方法です。通常、認証の審査には5~10営業日程度かかります。最初から、認証アカウントを開設しようとすると、この間は何もすることができません。
一方、未認証アカウントであれば、審査期間中も友達獲得のための宣伝ややりとりが可能なので、まずは未認証アカウントの開設をおすすめします。
それでは、LINE認証アカウントの申請方法を紹介します。
LINE公式アカウント管理画面にアクセスし、右上の「設定」(アプリ版はメニュー内の設定をタップ)ボタンをクリックしてください。
画像引用:LINEヤフー for business
アカウント認証をリクエスト」を選択してください。
画像引用:LINEヤフー for business
必要事項を入力して「確認する」をクリックし、審査結果の連絡をお待ちください。
画像引用:LINEヤフー for business
LINE認証アカウントに関するQ&A
最後に、認証アカウントによくあるQ&Aを紹介します。
Q1:アカウント名を変更することはできますか?
認証アカウントは原則として変更できません。未認証アカウントなら、アカウント名を変更できます。認証アカウントのアカウント名をどうしても変更したい場合は、LINEのお問合せフォームから再審査を受けてください。
Q2:個人名で認証アカウントを開設できますか?
個人名や個人を特定しやすいアカウント名は、認証アカウントでは認められていません。個人名や個人を特定しやすい名称で「友だち」とやり取りを行いたい場合は、未認証アカウントを利用しましょう。
Q3:削除したアカウントは復元できますか?
削除したアカウントの復元はできません。しかし、同じアカウント名でLINE公式アカウントの再作成することは可能です。その場合は、友だち追加用のURL、QRコード、ベーシックIDなどすべて新しくなり、以前のものを使用することはできません。
LINEの認証アカウントに関するまとめ
今回は、LINE認証アカウントの追加機能や申請方法、申請時の注意点を解説しました。
認証アカウントを取得することで、ビジネスの信頼性を高め、より多くのユーザーと繋がるチャンスを増やせます。特に、認証バッジや広告機能を活用すれば、集客や販促が効率的に進むでしょう。ぜひ、この機会に認証アカウントを取得し、LINEをビジネスの強力なツールとして活用してみてください。