こんにちは!
2020年10月よりマーケティング担当へ異動となりました、伊東です。
今回は、LINE公式アカウントのビジネス活用に貢献する「Messaging API」について詳しくみていきます。
- LINEユーザーとのコミュニケーションをより良いものにしたい!
- LINEを活用したコミュニケーション設計をより細かく設計・改善していきたい!
- デフォルトで利用できるメッセージ機能だけでは成果に限界が見えてきた、、、
このように考えているマーケティング担当の方には、Messaging APIの活用がおすすめです!
弊社のサービス「Penglue」でも、このMessaging APIを活用することでユーザーとのより質の高いコミュニケーションを可能にしています。
しかし、Messaging APIについてよく分からないという方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、
- そもそもAPIとは
- Messaging APIとは
- Messaging APIの使い方
- Messaging APIでできるようになること
がわかるように網羅的に紹介していきますので、ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
-
LINE公式アカウントでどんなことができるの?
- LINE公式アカウントについて詳しくは過去のブログで紹介しています。
〜LINE公式アカウント基本編〜
〜LINE公式便利機能|コミュニケーション編〜
〜LINE公式便利機能|投稿のリッチ化機能編〜
〜LINE公式便利機能|使える!その他の便利機能編〜
APIとは
”API”ってよく聞くけど、いまいちどんなものか分かっていない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
APIとは、Application Programming Interface (アプリケーション・プログラミング・インタフェース) の略です。
インターフェースとは、e-Wordsによると以下のように定義されています。
インターフェースとは、接点、境界面、接触面、接合面、仲立ち、橋渡しなどの意味を持つ英単語。IT関連では、二つのものが接続・接触する箇所や、両者の間で情報や信号などをやりとりするための手順や規約を定めたものを意味する。「ハードウェアインターフェース」「ソフトウェアインターフェース」「ユーザーインターフェース」の三つに大別できる。
簡単にいえば、インターフェースとは何かと何かを繋げるものです。APIの場合、「アプリケーション」と「プログラム」を繋ぐものということになります。
また、上記を踏まえると、Messaging APIとは「LINE」に「様々な追加機能」を繋げるものといえます。
Messaging APIはLINEが提供するプロダクトの1つ
LINEは2020年末現在、8つのプロダクトを提供しており、Messaging APIはその中の1つです。
Messaging API以外のプロダクトは以下になっています。
- LINEログイン
- LINEミニアプリ
- LINE Bot Designer
- LINE Things
- LINE Pay
- CLOVA Extensions Kit
- ブロックチェーンサービス
これらのサービスの詳細について気になる方は、LINE Developers サイトからご確認ください。
Messaging APIの利用方法
気になる利用料金は?
Messaging APIは、LINE公式アカウントをお持ちの方であればどなたでも無料で利用することが可能です。ただし、メッセージ数に応じた費用はLINE公式アカウントの料金プランに依存するので、確認してみてください。
まずは専用のコンソール画面へログイン
Messaging APIを利用するためには、専用のコンソール画面へログインする必要があります。
ここでは専用コンソール画面へログインするまでの手順を見ていきます。
- LINE Developers公式サイトの「コンソール」をクリック
引用:LINE Developers - 自分のLINEアカウントか企業アカウント、好きな方でログイン
引用:LINE Developers
- 開発するボットやアプリを提供するプロバイダーを作成
引用:LINE Developers プロバイダーにはサービス提供者名を入れます。 - Messaging APIの「チャネル作成する」から必要項目の記入
ここまで完了してチャネルを作成することで固有のIDが発行されます。これを利用して、Messaging APIにアクセスします。
応答モードの設定に注意!
Messaging APIを利用するには、LINE公式アカウントの応答モードをBotモードに設定してある必要があります。従来のLINE@では「1:1トークモード」をオンかオフかにする設定でしたが、
LINE公式アカウントでは「応答モード」をBotかチャットのどちらかに設定します。
それぞれのモードの内容は以下のとおりです。
応答モード | 内容 |
---|---|
Botモード | ・自動応答機能が使える ・Messaging APIが使える ・1:1トークは使えない |
チャットモード | ・自動応答機能が使えない (友だち追加時メッセージは自動送信可) ・Messaging APIが使えない ・1:1トークが使える |
従来のLine@では、Messaging APIを一度使用すると二度と1:1トークが使えませんでしたが、LINE公式アカウントでは、一度「Botモード」に設定して、Messaging APIを使用しても、いつでも「チャットモード」に戻すことができます。
Messaging APIでできること
Messaging APIによってできるようになることは大きく8つあります。
ユーザーが送ったコンテンツの取得
ユーザーが公式アカウントに送った画像・動画・音声・ファイルを取得できます。
※一定期間後、自動的に削除されることに注意してください。
ユーザーのプロフィールの取得
LINE公式アカウントと対話するLINEユーザーの情報を取得できます。取得できるユーザー情報は、ユーザー名・プロフィール画像・ステータスメッセージの3つになります。
グループチャットへの参加
ユーザーがグループやトークルームにLINE公式アカウントを招待することで参加することができるようになります。また、グループチャット内でもほかのトークと同様にメッセージを送ることができます。
※公式アカウントが招待されるためには、LINE Developersコンソール➡チャネル設定➡[Messaging API設定]タブ➡[グループ・複数人チャットへの参加を許可する]を有効にしておく必要があります。
ビーコンの利用
ユーザーがビーコンの電波の受信圏に入ったときにLINE公式アカウントがユーザーとどう対話するか設定することができます。
アカウント連携
企業や開発者が提供するサービスの既存のユーザーアカウントを、LINE公式アカウントと友だちになっているLINEユーザーのアカウントと安全に連携できます。
リッチメニューの利用
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下半分に出てくる固定メニューのことです。
リッチメニューの作成は、LINE Official Account Managerでも可能ですが、高度なカスタマイズをするにはMessaging APIの利用が必要になります。
送信メッセージ数の取得
Messaging APIを使って送信されるメッセージの数を取得できます。
※LINE Official Account Managerを使って送信されたメッセージ数は取得できません。
多様な形式のメッセージの送信
Messaging APIによって、大きく分けて2種類の送信方法(応答メッセージ、プッシュメッセージ)を利用して、さまざまなタイプのメッセージ送信が可能になります。
送信方法:
送信方法 | 内容 |
---|---|
応答メッセージ | ユーザーからのメッセージに自動的に答えるメッセージ |
プッシュメッセージ | こちら起点で始めるメッセージで大きく4種類の配信方法。
・プッシュメッセージ(1対1) |
メッセージタイプ:
・テキストメッセージ
・スタンプメッセージ
・画像メッセージ
・動画メッセージ
・音声メッセージ
・位置情報メッセージ
・イメージマップメッセージ
引用:LINE Developers
・テンプレートメッセージ
引用:LINE Developers
・Flex Message
引用:LINE Developers
PenglueはMessaging APIを活用したチャットボット
LINEが提供しているMessaging APIについては以上になります!
Messaging APIは、LINE公式アカウントを利用している方であればどなたでも無料で利用できる、ユーザーとのコミュニケーションをさらにリッチにできる機能です。
しかし、Messaging APIの利用によってできるようになることがとても多いがゆえに、効果的なコミュニケーション設計のためには頭を使ったり工数をかけたりする必要があります。
Penglueでは今回紹介したMessaging APIを活用したシナリオ設計によって、ユーザーとの密なコミュニケーションを可能にしております。
今回の記事で、Messaging APIについては理解できたし自社導入してみたいけれど、工数や準備期間が足りないという場合はぜひPenglueにお問い合わせください。